第1659回例会(2021.12.7)を開催しました
会長挨拶 森会長
一度クロネコヤマトの創始者小倉昌男さん(銀座新ロータリークラブ)をご紹介しましたが、今日は松下幸之助さんのお話をご紹介します。松下幸之助さんはご存知のとおり「経営の神様」として尊敬を集めました。後には「松下政経塾」を設立し、多くの政治家を輩出しています。
松下さんが松下電器産業(現 パナソニック)の創業者と知らない方はいませんが、大阪ロータリークラブの会員でもあったそうです。松下さんの背広の襟には、いつも松下の社章とともにロータリー・バッジがつけられていました。大阪RC の例会にメークした人がSAA をやっていた松下さんにゲスト席まで丁重に案内されて恐縮した、とか、別のある人がメークしたときは、会場で席を探していたら、松下さんに手招きされて隣に座らされ、「君、松下君と呼んでくれたまえ」と言われて困った、とかのエピソードが残されています。
松下さんが「奉仕」に目覚めたのは、昭和7(1932)年のことでした。ある人に誘われてある宗教団体を見学に行ったとき、そこで生き生きと奉仕活動をする信者を見て社会的使命のために働くことが幸福を導くことを悟ったそうです。松下さんが37 歳のときでした。後に松下さんはこの年を「命知元年」と呼んでいます。パナソニックのウェブサイトを見ると、今でも経営理念として、松下さんが昭和4年に掲げた「綱領」が載っています。
パナソニック 綱領
産業人タルノ本分ニ徹シ 社会生活ノ改善ト向上ヲ図リ世界文化ノ進展ニ 寄与センコ
トヲ期ス (昭和4 年)
―今の時代に生きる綱領だと思います。また、松下さんはよく「企業の社会的責任」とは何かを説かれています。松下さんがおっしゃる「企業の社会的責任」とは、
① 企業の本来の事業を通じて、社会生活の向上、人びとの幸せに貢献していくこと② その事業活動から適正な利益を生み出し、それをいろいろな形で国家社会に還元していくこと
③ そうした企業活動の過程が社会と調和したものでなくてはならないこと
これは、言わば松下幸之助さんのCSR(企業の社会的責任) 論ですが、ロータリーの職業奉仕理念そのものにも思えます。
大いに参考になる言葉だと思います。今後のご参考にして頂ければ幸いです。
今月は21日クリスマス例会、28日忘年会と1年節目の行事が控えています。新しいコロナ禍の影響も懸念されてはいますが、今のところクラブとしては予定された行事を粛々と進めていく方針です。皆様のご理解とご協力をお願いする次第です。
以上本日の会長挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。
幹事報告 山本幹事
第13グループのIMは、2022年2月2日(水)開催
場所:松戸商工会議所 5階会議室
内容:会員基盤向上及び会員増強と小倉ガバナーエレクトによる「第2790地区活動方針」について
5クラブ親睦ゴルフ大会
2022年4月13日(水)(鎌ヶ谷カントリークラブ)
12月21日のクリスマス例会(お手伝いして頂ける方は4時集合)
12月のロータリーレートは、1ドル114円
松戸中央RCさんより、例会臨時変更のお知らせ
松戸東RCさんより、例会臨時変更のお知らせ
ロータリー日本事務局より、在宅勤務延長のお知らせ
疾病予防等、治療月間リソースのご案内
浅野会員卓話「国際奉仕について」
皆さん、こんにちは。川上国際奉仕委員長より、国際奉仕について話せということで、建築屋というのは、非常に材料が入らなくて、現場の工期が伸びちゃって、大変なんですが、今日も現場で突貫工事をやってまして、現場の端っこで、立ちながら、この資料を作った(会場 大笑)んですが、御了承ください。
それでですね、まず松戸西RCの国際奉仕活動の経緯について話させていただきます。松戸西RCは、国際奉仕活動に、力を入れてきたんですが、それはですね、元会員に、飯沼 誠さんという方がいらっしゃいまして、松戸市交流協会の主力メンバーだったんですね。当時の西クラブの国際奉仕活動というと、松戸市在住の外国人の方々を、例会やクリスマス家族例会に招いて交流を図る。そういうような程度の活動ではありました。それで、松戸市国際交流協会が、主催してました、外国人スピーチコンテスト。これを、西クラブが支援をしたんですが、どなたが会長のときか、忘れてしまったのですが、(松戸)5クラブで協賛しようということで、そういう活動を、5クラブでやることになりまして、それで今日の理事会でも、そこで協賛金を出すということになりました。やがて地区の方針も変わってきまして、DLPやCLPなどで、地区や各クラブの独自の活動を行えるようになったというか、活動をしようということで、松戸西RCも、地区の補助金を使って、「矢切の渡しプロジェクト」ですね、杉浦さん(会長年度)の案内板が、河合さんの(会長年度)ベンチ、それから「スリランカの音楽教室設置」あるいは、「モンゴルの井戸」、「モンゴルトイレ設置プロジェクト」そういうような事を、やってきました。
川上国際奉仕委員長から、友好クラブのタミルRCについても紹介せよとのことなので、次に紹介させていただきます。
モンゴルの首都、ウランバートルには、4つのロータリークラブがあります。タミルRCは、一番設立が新しくて、メンバーは20名ぐらいですね。男女の比率が、半分ずつ位なんです。モンゴルは、地域性なんですが、女性の方のほうが、学歴の高い方が多くて、社会的、地位の高いポジションで、働いている方が多いんです。男のほうはですね、体力を使って、(会場 笑)山に行っちゃったりとか、(会場 笑)だいたい勉強きらいです。役所の仕事をやっているのは、女性の方が多いです。主な活動は、病気で苦しんでいる人を助けると、いう活動をしているということです。モンゴル人の気質で、モンゴル人のボランティアというと、病人を支援するというのが、モンゴル気質なんですね。話しが違いますが、元横綱の日馬富士。彼は非常に、モンゴル人では一番良い人で、良い人(会場 笑)というか、現役時代からですね、毎年、心臓病の子供たちを、自分のお金で、毎年毎年、手術をしていた。というような、人でした。今は、引退した後、モンゴルで、学校を作って、日本式の教育を今、やっています。(すみません。)タミルRCの活動は、前回、西クラブ合同で、血液の癌の、患者を、直すのを支援したのですが、タミルRCは、今年は、子供の癌の人、の治療を行うんだ。ということです。また、ウランバートル4クラブ合同で、ドローンを使った、血液の輸送を行っているということです。ウランバートルは、非常に渋滞がひどくて、特に中心部にいくには、2キロメートルを車でいくと、だいたい、1時間以上。僕は、暖かいときは、歩いちゃうんですよ。でも、マイナス30度のときに、歩くのは嫌なんで、皆我慢して、1時間、車の中に乗っています。これは、今年のロータリークラブの会長。これが、メンバーの一部なんですが、真ん中に座っている人が、昨年の会長ですね。この人は、ドクター、医者です。とても親日的で、必ずいつも、僕が行くと、行かなくても、この、日本と、モンゴルの国旗を、僕が行かなくても、出しています。これが例会の様子です。どこにも、こういうひょうきんな人(会場 笑)がいます。
これがドローンを使って、血液の輸送をしています。(会場より 「レッドローン」・「REDrone 」の表示を見て。)裏には、ロータリークラブのマークがついています。ということです。
次に、私がやっています、国際奉仕について、ちょっと、話させていただきたいと思います。私、個人的に、小さいビジネスをやらせていただいておりまして、モンゴルで儲かったお金は、モンゴルのために使いたいと思っておりまして、なにをしようかといろいろ考えたのですが、モンゴル人のルーツは、やっぱり遊牧民なんですね。最近は、モンゴルも近代化してきまして、遊牧民のなり手がないないと。いう問題がおきてます。そこで、遊牧民を、支援しようと思いました。最初に200頭の羊を買ったんですね。これを、毎月、遊牧民にお金を払って、育ててもらっています。だいたい6年くらい経ってますね。これが、羊を預けている、ウランバートルから大体、350キロ離れた町に、羊を育てています。エルテネットサントという町なんですが、この町は、白鵬が生まれた町なんですね。ここの、町は幹線道路が1本しかないんですが、そこから道のない草原を、だいたい30キロぐらい走ったところにあります。辺り一面、なんにも、なんにもないんですよ。本当に、こんなところに、遊牧民は、一人でですね、羊を追いかけながら、育てているそうです。
これが、私たちの羊。このうちの数百頭が、私のものです。これが、私が頼んでいる、遊牧民の人です。現地の人です。左側の人です。(会場より、「右側もか?」大笑)これが遊牧民の本当の現地の人が住んでいる、ゲルなんですね。やっぱり近代化で太陽光パネルを使って、バッテリーを充電して、パラボラアンテナで、衛星放送で、情報を得ています。ちなみに携帯電話は、電波が届かないですね。ここは。これが現地のモンゴル人3人です。
これがさっきのゲルの真ん中なんですが、一番右側に椅子みたいなものが、ありますよね。これが、ストーブなんです。ここに燃料を入れて、一番上に鉄板みたいなものがあって、そこで料理をするんですね。あのストーブ一台で、熱を、暖気をとって、暖をとりながら、料理をすると。燃料は、羊の糞。この糞を乾燥させたものを、燃やすと、よく燃えて、かなりカロリーも出るんですね。このテーブルが、現地のモンゴル人の、最大の「おもてなし」なんです。ボールにあるのが、羊の肉。を、ボイルしたもの。必ずお客さんが来ると、喜んで、ちょうどウオッカの瓶を、ベッドの下に隠したものを、持ってきて、必ずウオッカを飲むという文化です。 たぶん、これ、春に行ったんでしょうね。赤いバケツがあるんですが、あれは、馬乳酒。現地の人が、牛のミルクで作ったお酒。馬乳酒を、だいたい、みんなをもてなす。これが、最大限、質素な、生活なんですが、これが遊牧民の普段の生活です。
私は、建築以外の色々な仕事をしているのですが、今、世界で起きていることを、ちょっとお話させて頂きたいと思っております。
今、世界的に、人で不足、労働者不足なんですね。特に、ダーティーワークが、介護職とか、農業とか、建築作業員、これは、非常に世界中で足りなくて、実は今、争奪戦がおきてます。で、日本をはじめ、先進国は、60才以下の生産人口は、減少しております。ただ、ヨーロッパや、アメリカなんかは、移民政策でどんどん、アフリカとか、南米から、移住者を入れてますので、それで労働力を確保しているのですが、日本では、技能実習生とか、特定技能という制度が、ありますけれども、これも、ちょっと中途半端な制度で、本格的に、根付いて、消費につながるような、移民というか、外国人の労働者の制度が、整ってないので。しかも、同じ仕事をしても、日本とヨーロッパでは、賃金が安いということで、いろんな人材は、日本に来てもらってないです。ちなみに、タイの介護職ですね。技能実習生なんですが、タイの技能実習生は、だいたい月16万円くらいが、日本では払われるんですが、ドイツでは24万円くらいなんです。で、日本人の給料は、二十数年間、全然上がっていない。ほとんど上がっていない。物価も上がっていないんですが。1990年に比べまして、2020年は、アメリカは48%、イギリスは44%、フランスは31%の実質賃金が上がっているんですが、日本は、たったの4%しか上がっていないと。で、韓国が92%も上昇してまして、すでに日本の実質賃金を上回っていると。いうことです。これがその、グラフです。一番上の赤いのが、アメリカ。日本は青。ほとんど上がっていないですね。一番下の黄緑が、韓国で、1990年のときに、あんなに下だったのに、2020年では、日本よりも上に上がっていると。格好よく、言わせてもらっているのですが、この資料、杉山さんに頂きましたんで。僕が下さいと。で、日本もね、様々な分野で、今、本当に、今、色々な海外へ行って思うのは、遅れているなと、思ってますし、2030年代に、エネルギー革命が、近づいているんですが、それに乗り遅れないようにするのが、とても、しないといけないというように、とても、思います。
最後、そういうなかでも、日本人というのは、他の国にはない、良い文化や、性質を、性格をもっているんですね。素直で、誠実で、真面目で、そのような良い文化を全部もっています。そして、日本というのは、すごくね、水がきれいなんですね。世界中に行っても、水がきれいな国っていうのは、日本が一番きれいじゃないかなと、思っています。それと、いろんな、四季があったり、日本は、とても綺麗な場所です。経済で停滞してますが、これからも日本人の誇りをもって、活動をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。