第1615回例会を開催開催致しました
本日の例会は、杉浦昌則米山奨学会委員長による卓話です。
その後、次回情報研修会のスケジュールの打ち合わせです。
髙橋 繁 会長挨拶
山本 沖 幹事報告
杉浦 昌則 米山奨学会委員長
(公財)ロータリー米山記念奨学会について
2020年10月27日 米山奨学会委員会委員長 杉浦昌則
①米山奨学会創設の時代背景
1905年(M38 年) シカゴにてロータリークラブ誕生
1920年(T 9年) 東京RC誕生 米山梅吉翁創設(1868~1946 4/28歿)M元年~S21年
1939年(S14 年)~1945年(S20 年) 第二次世界大戦
1940年(S15年 )~1949年(S24年) 国際ロータリー脱退
1950年(S25 年)~1953年(S28年) 朝鮮戦争
1952年(S27年) サンフランシスコ講和条約4/28効力発生
1952年(S27年) 米山奨学制度創設
②奨学会の使命
1、日本のロータリークラブ創始者である、米山梅吉氏の功績を記念して始まる。
2、戦後の復興の道を歩み始めた当時の日本にとって、二度と戦争の悲劇を繰り返さないために、世界の国々との人物交流を深める必要性を、多くの人が感じていた時代だった。
3、日本と世界を結ぶ架け橋となり、ロータリー運動の良き理解者となる人材を育成する。
③米山奨学会の現状と地区並びに西クラブ
- 毎年全国で800人以上の私費外国人留学生を採用しており、民間では日本一の規模となる。2020年度は全国で825名、2790地区では24名の奨学生を受け入れる。
- 寄付金について漆原摂子ガバナーは、今期 普通寄付・特別寄付併せて個人平均寄付額、一人当たり15,000円の達成を目指しています。ちなみに2020年度6月末での地区実績は14,623円でした(後半コロナ禍で落ち込む)。当西クラブでは、同時期で普通寄付金、会員29名×4,000円=116,000円。特別寄付100,000円で合計216,000円となり、一人当たりの平均は7,448円でした。同時期の普通寄付の全国平均は一人4,788円。(西クラブは毎年4,000円を計上している)。特別寄付は一回100,000円で米山功労者となり、二回以上でマルチプル、十回でメジャードナーとなり、西クラブでは関口 宏会員が15回で最多寄付者である。
- 今期は会員数29名で計算すると、現在特別寄付が3名で300,000円に達しているので、現状で一人当たり14,344円となり、すでに地区レベルにほぼ達している。④奨学生の国・地域別構成
④奨学生の国・地域別構成
1、学友会
奨学生の同窓会組織に米山学友会がある。
日本国内にはそれぞれの地区に33か所あり、海外では台湾・韓国・中国・タイ・ネパール・モンゴル・スリランカ・マレーシア・ミャンマーの9か所で、内外併せて合計42の学友会がある。
ちなみに2790地区米山学友会には現在330名が所属している。
2、学友が設立したRC
米山学友を中心に発足したロータリークラブは、台湾東海RC(例会は日本語)・台中文心RC(例会は中国語、日本語対応)・東京米山友愛RC・東京米山ロータリーEクラブ(ウェブ例会)・さいたま大空RC(R財団学友&米山学友で設立)
3、国別奨学生累計
2020学年度で国別奨学生の累計数字は全体で21,624名。国別で累計1,000名以上は、上位から中国7,406(34,2%)、韓国4,592(21,2%)、台湾3,527(16,3%)、ベトナム1,149、マレーシア1,007となります。上位3か国で71,7%を占めています。
2790地区の今年度奨学生は24名で、その内訳は中国13名(54,1%)・ベトナム3名・ スリランカ3名・インドネシアⅠ名・バングラデシュⅠ名・コンゴⅠ名・ネパールⅠ名・モンゴルⅠ名となっている。
⑤米山奨学会の未来における存在意義と今後の課題
1、ロータリーに政治・宗教を持ち込んではならないが、留学生事業は外国人を対象とするため、相手国の国情並びにイデオロギーをしっかり把握してかからないと、我々会員の貴重な財源が、将来日本国を不利益に貶めるような結果に繋がっては絶対ならない。
2、奨学生の国別割合が中・韓・台三国で七割以上を占めるが、一国を一定の割合に制限することで、もっと多くの国から招聘できないか。
3、中・韓・台の国柄、日本への対応
中国~ア、中国共産党の下、中国にはロータリークラブが存在しないので、奨学生が帰国後ロータリー精神の継続・実践が難しい。
イ、中国留学生が学ぶ各大学に、中国による「学友会」があるが、本国教育部の指揮下にあり、更に人民軍の支配下に置かれている現状の疑惑。
- ネット工作集団「網路評論員(五毛党)」による学生たちの活動の疑惑。
- 大学での中国人による現地国民のプロパガンダ「孔子学院」の存在。
- アメリカではどんどん廃止に追い込まれているが、日本では野放し状態。
オ、世界から日本に来る留学生は19年度で31万人。そのうち中国人留学生が12万5千人(40,3%)。その学生たちがほぼSNSアカウント持っている。
世論誘導に大きな可能性をもつおそれがある。
(イ~オは、元警視庁OBで、中国問題研究家の見解)
韓国~ア、韓国民に対し影響力が大きいとされるチョ・ジョンレ氏(韓国のベストセラー作家、教科書にも載る)が最近発信しているのが、日本への留学経験者に対し「親日派」
「民族反逆者」として断罪すべきであるとの意見。
イ、韓国の国会で「親日禁止法案」が議論されている件。
ウ、韓国中央選挙管理委員会が「投票で百年親日精算!」「投票で七十年の積弊精算!」が掲示可能であるとの決定を下した。それを受けて複数の市民団体が「親日候補の落選運動」
を起こし、その名簿を公開した。
(イ・ウは韓国女流作家シンシアリー氏の著作よる)
台湾~今年7月に亡くなった李登輝元総統、そしてその弟子ともいえる現在の蔡英文総統によって、対日感情はとても良いといえる。二国間のロータリークラブにおいても大変友好的関係に
あると思う。台湾の現政権にしてみれば太平洋進出をもくろむ中国に対し、国家存続の危機に直面しており、日・米に対し積極的にアプローチしたい心情にあると思う。
4、米山奨学会の今後の課題
ア、米山奨学会のこれまでの実績では95,0%がアジアに向けてのものである。アジアが未だかつてないほど、中国の影響により緊張感高まっている現在だが、
未来はさらに一段厳しい緊迫感迫る情勢が予想される。
イ、これまで日本はアジア諸国に対し、ODAなどの支援活動で地域の平和と発展に寄与してきたと言えるが、日本の国力も低下し、米・中二大国の覇権争いの渦に
巻き込まれるのは避けられない状況だ。
ウ、中・韓二国の、自国での子供達に対する反日教育制度・領土の侵害・技術の盗用など深刻な問題を数多抱えて、改善の見通しがつかない。
エ、世界や日本のロータリアンは、人種を超えて平和と発展に貢献したいと心から願っているはずだ。
この願いが届けられるためにこれからどうしたら良いのか、今こそ立ち止まって考える時期に来ていると切実に考える。
以上
次回 情報研修会 発表者の 山本 衛会員によるシュミレーションです。こう御期待〃