第1646会(2021.8.24)を開催しました

第1646会(2021.8.24)を開催しました

 

本日のお客様

松戸短歌会会長

塩入 照代 様

 

会長挨拶

 まだパラリンピックの開催が控えているものの、オリンピック終了に併せて世の中は一気に政治色一色、自民党総裁選挙、総選挙に突入するのかと思っていましたが、第5波と言われるコロナ禍の影響は甚大で、緊急事態宣言に加え、医療関係者から「医療機関のひっ迫した状況」や「自分の身は自分で守る」といった危機的状況を国民に訴える言葉が連日伝えられています。以前お話ししたとおり、当クラブも例会開催を第一としながらも、「会員と事務局の安全配慮」「国家の要請に呼応する」ことを常に考慮し、併せて社会全体の動きも勘案してクラブ方針を決めていきたいと思います。理事会を中心に引き続き会員の皆様のご意見を伺いながら会の運営を進めてまいります。お力添えをよろしくお願い致します。

 前回8月10日例会では山野井会員増強委員長から卓話を頂きましたが、ガバナー事務局から会員増強に関する資料が届きましたので皆様に配布させて頂きました。この資料によれば、「会員増強に顕著な実績を挙げ、前年度もコロナ禍を跳ね飛ばして純増5名を達成した大宮西ロータリークラブ(第2770地区、染谷会員発表)から、「入会候補者カード」の活用、会長自ら入会候補者を説得する、クラブ内に共通の趣味を持つことなどで集まる部会制度を設けるというような様々な工夫が紹介されました。続いて最近の「ロータリーの友」でも特集されるなど、今注目を集めている衛星クラブの実例が2つ紹介されました。一つは「典型的な地方都市」を自認する北海道の岩見沢ロータリークラブ(第2510地区、西方会員発表)から市内の若い世代に働きかけて衛星クラブを創立し、自クラブを活性化した経験が発表され、また、全員がROTEX(青少年交換学友)という共通の基盤をもつ国際性豊かな会員で構成する衛星クラブを創立した東京北ロータリークラブ(第2580地区、浅田会員発表)の発表があった」とあります。記事からはクラブがまとまって「会員増強」という目標に向かっていることが伝わってきます。我々西クラブも強みである「まとまりのよさ」を発揮し、制約の大きい時期ではありますが、工夫をこらしながら乗り切っていきたいと思います。詳細は配布した資料を一読頂き、会員増強へのヒントにして頂ければ幸いです。なお、次回は日本のロータリーと100周年(ロータリーの友より引用)について触れさせて頂きたいと思います。

  さて、本日は外部卓話 短歌に親しむ第2回となります。本日も塩入先生をお迎えして前回は例会終了後も会場で食事をお取りいただきながら会員の個別指導を頂いたようでありがとうございます。今日は前もって皆さんから提出頂いた短歌を講評していただきながらのご指導を受けるということで、先生後程よろしくお願い致します。

 以上本日の会長挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。

 

幹事報告

本日は、短歌の宿題がありました。提出は 13名です。

45首提出がありました。

今日のZOOM参加は、高橋会員、杉山会員です。

トレインジャックプロジェクト 第2750地区主催 松戸西RC参加予定です。 

地球環境保全プロジェクト(海岸清掃) 主催日 9月12日から9月26日に変更。

RLI推進委員会より オンラインDL養成コース 8月29日開催のお知らせ また、8月22日28日リハーサルのお知らせ。

風の便り

ロータリー財団委員会より MCRレポート1か月遅れの連絡 

地区研修委員会より 「ロータリーの未来を考える」卓話実施のお知らせ

松戸国際文化大使 委嘱式開催場所変更のお知らせ

ハイライト米山

米山梅吉記念館より 賛助会員入会のお知らせ

 

委嘱状授与

第2790地区より第2790地区地区大会資格審査委員会委員に、山田正記会員が委嘱されました。

 

外部卓話「短歌のご指導」

松戸短歌会 塩入 照代 様

今回の卓話では、会員が考えた短歌を塩入先生に添削していただきました。

1首目 自転車を漕ぐ制服の白きすね西日を受けて輝きて君

すごく定形で上手にできております。とてもリズムも良いし、出だしいいですね。でも、ちょっと短歌的にしてみようかなと思ったときに、「白きすね」「すね」って足の膝の後ろのこのあたりですが、これは短歌的に言うと、「ひかがみ」というんです。ですからちょっと気取って、

(1首目改)自転車漕ぐ 制服姿の ひかがみに 朝日 あまねく 輝ける君

自転車漕ぐ(を)を抜かします。西日を、せっかくだから朝日に直します。若い娘ですから。歌は、そのままではなくて、虚も実もあって、この辺は朝日のほうが、この歌には合うかなと思って、私が。あまねく、いっぱいに。輝ける君。こんな風にしてみました。

 

2首目 秋の校庭(にわ)フォークダンスで腕を組みその柔らかさ心さざめく

秋もいらないかな。フォークダンスからいってしまいます。

(2首目改)フォークダンスに 触れる君の手 柔らかな 齢重ねて今も忘れず

齢ということは、年齢です。年を重ねても、まだ、やわらかい。さざめくはちょっと、おかしいので、ざわめいているのではなく。ざわざわしているわけではないから。忘れずで、良いんじゃないかなと思いました。

 

3首目 好きだとは 言えない辛さ 胸に秘め 君の背中を 追う登下校

私これ、すごく、素直に歌われていて、なんの添削もいらない。これが一番よかったなと思いました。

 

4首目 わかってる 君の笑顔が 僕だけに 向けられたもので ないことぐらい

ちょっとこのあたり、もたついてしまうのね。

(4首目改) わかってる 君の笑顔が 僕だけに 向けられている など思わぬど

このくらいで。まあ、そんな大げさなことを言っているわけではないので。僕だけではないから。(会場 大笑)ちょっとこの4首目は、彼女がクラスの人、大モテなんだろうね。だから、一生懸命、僕がアレしても、君は僕だけじゃなく、いろんな人に。というような歌だろうなと思うので。ちょっと最後のほうがモタついてしまっているかな。これはこの辺くらいにして。

 

5首目 昭和の世 五輪で音頭 舞し母 命のほむら 翌としに消ゆ

消ゆでもわかるけど、逝く。逝去というこというのね。

(5首目改) 昭和の世 五輪音頭を 踊りたる 元気な母も 翌年に逝く

としました。

 

6首目 恋や愛 文字は心で 成り立ちぬ ときめく心 なつかしき頃

ちょっと、これは何が言いたいのかな?恋や愛。そういった特別な心というのは、字にはできないよ。若い頃は、懐かしいなという事、思いでしょうかね。これは訴える力が乏しいです。上の句を直して、ときめく心をね、なつかき、言葉で言っちゃっているけど、なにかそこに具体、ときめくその対象となる人の事とかなにか、ちょっと書いて、具体的な歌にしてもらいたかった。歌には具体は絶対必要ですので、言葉だけでは、ちょっと、力不足になる。伝わっていきませんので、ちょっと残念でした。

(6首目改) 恋や愛 文字易々と書けるとも ときめく心の なつかしきかな

 

7首目 ニキビ顔 うつむきつつも 逆光の姿つつましく 今のしわあわせ おつかれさま

おつかれさまが、要らないかな?(会場 笑)

会場 要らないです。

それで、ニキビ顔がうつむく。逆光の姿。ニキビは青春のシンボルだものね。なんで逆光の姿。

会場 ニキビの顔が見られたくなかったんですよ。

やっぱり聞きたいの。聞きたかったんですよ。お見合い?これは、出た来ないですね。それを、言ったら?これはお見合いの向き合っているところに、スポットを当てた方がよい。逆光でも、そうでなくても関係ないから。本人はその場にいるから、なんでもわかるけど、読み手は、これだけでは、ニキビ顔で、うつむいて、逆光だよ。で、つつましかったよ。なんなの、それって。

 

会場 逆光の姿がつつましく見えたんですよ。(会場 笑)

それだと、それだけの説明がないと。(会場 笑)わからない。ちょっと、残念。これ、もう一回作り直そう。(会場 笑)

 

8首目 うしろから 見えし君への 横顔が 今日になっても こころにのこる

まあ、わかるくだりですよね。

(8首目改) うしろから 見えにし君の 横顔が 今になっても こころにのこる

 

9首目 真横から 見えた君への ときめきが 思い出される 初恋の人

真横から。7首目と同じですね。後ろからみたのと、横から見たのとですね。(会場 笑)

(9首目改) 真横から 見えにし君に ときめきて 思い出される 初恋の人

こんな感じですね。

 

10首目 初デート 銀座四丁目 待ち合わせ どこへ行こうか ライオン会館

11首目 初デート 銀座四丁目 待ち合わせ 酔いにまかそう ライオン会館

次が、同じような歌ですね。(会場 笑)銀座四丁目というと、待ち合わせですよね。どこに行くか、ライオン会館ですからね。(会場 笑)同じことを言っている。短歌は省略の文学だから、余分がいっぱいあるから、そこに入ってきますよね。 

(10・11首目改)初デート 銀座四丁目 の昼下がり どこへ行こうか(酔いにまかそう) ライオン会館

ちょっとこれも、惜しいかな。

 

12首目 初手紙 気にしないでと 手渡され どうすらいいの 年上の女 

13首目 初手紙 気にしないでと 手渡され どうすらいいの ごういんな君

初手紙も良いけれど、ラブレターぐらいにしておいたら、どうでしょうか。

(12・13首目改)ラブレター 気にしないでと 手渡され どうすりゃいいの 年上の女(ごういんな君) 

ラブレターにしましょうよ。どうすりゃいいの。積極的なんでしょうね。だから、どうだったのとなっちゃうから、ひとつ先がほしい。これだと説明になっちゃうからね。

 

14首目 クラス会 初恋の君 おおはずれ 瞼を閉じて 懐かしむかな

おおはずれは、ちょっとないよね。(会場 笑)

会場 失礼だよね。(会場 笑)

失礼だよね。だから、どうしようか。

(14首目改)クラス会の 初恋の君も 歳かさね 瞼を閉じて 往時をしのぶ。

往時をしのぶは、昔をしのぶ。思ったのと違って、がっくりきたのでしょうね。でも自分だって歳をとってきているんだから。

 

15首目 あこがれの 君が見えにし 橋の先 ただ恥ずかしく 素知らぬ素振り

これもわかるんですがね。

(15首目改)あこがれの 君の姿の近づけば げに恥ずかしく 素知らぬ振りに

げに、実に、ですね。素知らぬ振りに。しました。

 

16首目 今日こそ 打ちあけようと 決意して 言葉にならない ため息ばかり

17首目 今日こそ 打ちあけようと 決意して 言葉にならない 弱気な私

そうなんですね。これは、同じような歌。打ち明けられないという気持ちわかりますよね。

女性に顔を合わせると、なかなか打ち明けらない。情景が作者の、様子が、よくでています。

(16・17首目改)今日こそは 打ちあけようと 決めたるに 言葉にならぬ ため息ばかり

 

18首目 好きですと 言おうと思い 勇んでは 電話の向こう 男性の声(義父)

(18首目改) 好きですを 言おうと勇み 電話する声の向こうに男性の声

こういうのは、「の」は、重なっても良いですが、他の助詞はあまり重ねないのが、短歌の世界では、常識となっています。

 

19首目 義母の声 初恋の君と 聞き違い 打ちあけると ため息の声

(18首目改)母の声と 君の声とを 聞き違え 打ちあけたれば ため息聞こゆ

お母さんと彼女声を間違えてしまったんですね。声だけではわからないですからね。ため息の声が聞こえたんですね。義母は、いらない。

 

20首目 訪ねしは 初恋の人 幸せな 奥さんなりて 複雑な我

なかなか初恋の人と結ばれるというのはないですね。現実は難しい。わかりますよね。

 

21首目 夕焼けの、負けを知らない、かけ比べ 負けじと追えど、永遠の幻

まぼろしまで、言っちゃったね。(会場 笑)

(21首目改) 夕焼けて 負けを知らない 駆け競べ 家路を急ぐ 昔なつかし

会場 この人死んじゃったんですよ。若くして死んだんです。

これは、本人はわかるけど、伝わってこないので。遊んで、皆で、かけっこして帰ろうとか。夕方になると家路をいそぐ。その姿を歌っているのかなと。それで、こんなふうにしました。

22首目 はし超えて、並び弾んだ きみのねの 高き理想に 現実を知る(我はかたまる)

はしは?

会場 川にかかっている橋です。

こういうときには、日本語は「はし」は、いっぱいあるから。

会場 一緒に帰ったんですね。

語順を変えたほうがいいですね。

会場 一緒に返った娘が、理想を、語るんですよ。

ちょっと言葉が、いっぱいすぎて、はしを越えなくても、相手方の物知りとか、自分にはついていけないとか、そんな感じ。読み手には、なかなか理解できない。と思います。会話のなかのひとつでも良いから、自分では太刀打ちできないものが、ここに欲しいね。具体が欲しい。 

 

23首目 荒川の 背を押す風の きみのての 赤子と思いき 失意はじまり

赤子は言い過ぎでしょう。(会場 笑)

会場 赤子のように手が小さかったんです。(会場 笑)

でも、恋する娘が赤子の手とは、どう?わかる?

赤子の手は、ちょっと。触ったら、柔らかいとか。かわいかったとかぐらいに、やってみて。

 

38首目 真っ青な 夏の日差しを 仰ぎ見る。あの娘(こ)と選んだ 青いおもひで

(38首目改) 真っ青な 夏の大空仰ぎつつ 君と選んだ 青いおもひで

青い思い出がわからないからね。見えるものがないんですね。言葉だけでおわっちゃっているから。

思い出がなにかひとつ、言葉が欲しい。

 

39首目 草原の 風の香りを なつかしむ 羊の群れと 手を振る少女

とてもきれいな状況、描写してますけれど、絵をみているような。場所は、どこなのかな?こういうのは、短歌では、「絵葉書一枚ね。」と、言われちゃう。場所とかを教えてください。

 

40首目 はつこいは あまくせつない ものがたり おもいだすたび むねキュンキュン(字余り)

これ、ひらがなの歌人もいます。会津八一という人です。全部ひらがなです。

インパクトとしては、そういうのも、ありかなとおもいますね。

そのまんま、よくわかる歌ですけれど、「初恋ってそんなものだよね。」「うん。わかりました。」で、終わっちゃう。(会場 笑)もう一回考えていただければと思います。

 

41首目 告白を するぞと決めて 家電話 親が出てきて 間違えたふり (今は便利に 直LINE)

初めの歌と重複するかもしれません。

 

(41首目改) 告白を するぞと決めて 電話する 親が出てきて 間違えたふり 

こんな感じじゃないでしょうか。

 

42首目 あの恋を 忘れまじ日と 胸に秘め パスワードには 恋の記念日

(42首目改) かの恋を 忘れなきよう 胸に秘め パスワードには 恋の記念日

こんな句にされても良いかなと。思います。

 

43首目 幼き日 恋した人と 鉢合わせ 顔を見合わせ 微笑む二人

偶然に鉢合わせしなのか。デートではなかったのか。このまま素直に読んだほうが良いですね。 

 

44首目 交尾する 二匹のとんぼに たわむれる 振り払おうか いやそれはやぼ

そのままの歌ですね。

 

45首目 体育祭での フォークダンス 君の手まで あと一人 音楽止む

ブツブツと、切れてしまうんですね。8-7-6-5-6と。数えると32文字になって、5-7-5-7-7ではないんですよ。

全部合わせると、それなりになるんですが。

(45首目改)体育祭での フォークダンスで 君の手て触れる寸前 音楽は止む

 

時間がないということなので、ここまでとします。

ありがとうございました。

 

会員誕生祝い

河合会員と谷口会員に、会長より誕生祝いが贈られました。おめでとうございます!

2021年8月27日