第1680回例会(2022.5.24)を開催しました

第1680回例会(2022.5.24)を開催しました

司会進行 関口会員

お客様紹介(右から)

国際ロータリー第2790地区ガバナーノミニー(2023-24年度ガバナー)鵜沢 和広 様(千葉若潮RC)

地区研修委員会 委員長 水嶋 陽子 様(館山RC)

 

会長挨拶 森 義隆会長

 5月24日例会を開催させて頂きます。本日はご多忙の中、鵜沢ガバナーエレクト、

水嶋研修委員長には、当松戸西RCの夜間例会にご出席頂き、まことにありがとうござ

います。鵜沢Gノミニーには後ほど卓話をお願いしてあります。

どうぞよろしくお願い致します。

 

さて、少しずつ社会も落ち着きを取り戻しているようです。我が西クラブも本日よ

り、食事を通常の形に戻すことになりました。ただ、コロナ感染者数は減少傾向にあ

るとは言え、まだまだ猛威を振るっています。皆様十分お気をつけください。

 

 今月のロータリーの友5月号はウクライナについて触れてありました。ヨーロッパ

で第2の面積を保有し、農業大国で1922年にソビエト社会主義共和国連邦の一つと

なったこの国は、その後地理的・戦略的に重要な位置を占めることになり、激動の歴

史をたどっています。ロータリーとの関係に限って言えば、1930年代にいくつかの都

市でクラブが創設されているようですが、第二次世界大戦や冷戦下で解散を余儀なく

されたそうです。その後ソ連の崩壊を受け、ロータリーは旧ソ連内でのロータリー活

動が復活しています。1990年代からこの地域のロータリーも発展を遂げますが、ここ

に2014年クリミア侵攻とドンバス地域での武力紛争によりロータリーの活動が妨げ

られます。ただ、ウクライナの他地域ではロータリークラブは発展を続け、現在

1,100人の会員がいるそうです。この方々が、紛争犠牲者に医療や精神面での援助を

提供し、多数の避難民を支援するとともに、前線地域に住む人々にも救援物資を届け

るなど、ロシアとウクライナ両国政府に平和的な対話を行うよう呼びかけているとの

ことです。日本という戦争のない国で平和裡にクラブ活動を行えることに感謝しつつ

何かできることはないだろうかと考えるところです。先々週幹事からお配りした柏南

ロータリークラブのチャリティコンサートのチラシを見ていて感じたのですが、例え

ば西クラブの独自の活動として、ウクライナの方をお招きしてお話を聞き、中村会員

にお願いして演奏会を開催して頂くというのも、西クラブならではの国際奉仕、イマ

ジンロータリー、オンリーワンにつながるのでは、と考えたところです。

 

 これから時代が変わり、ロータリーも新しい時代のあり方を模索する時期にさしか

かっていると言えます。変化の時代にはしっかりした「理念」や「ビジョン」が求め

られます。当クラブも次年度へのリレーゾーンも総まとめの時期にきています。これからの西クラブについて、皆さんと一緒にクラブの未来を考えていきたいと思いま

す。よろしくお願い致します。

 以上本日の会長挨拶とさせて頂きます。

幹事報告 山本 衛幹事

コーディネーターNEWが届いております。

米山奨学生を交えて懇親会開催のお知らせ。 5月28日

上総ロータリークラブさん事務局および住所変更のお知らせ。

規定審議会報告書ですが、詳細がガバナーエレクトホームページに記載されております。

卓話主旨説明 地区研修委員会 委員長 水嶋 陽子 様(館山RC)

卓話 「ロータリーの次の時代を語る」

ビジョンと戦略計画(行動計画)

国際ロータリー第2790地区ガバナーノミニー(2023-24年度ガバナー)鵜沢 和広 様(千葉若潮RC)

皆様こんにちは。御紹介頂きましたノミニーの鵜沢でございます。地区研修委員長の水嶋さんからロータリーの次の時代を語るというお題を頂戴しております。なにしろ、私がロータリーの次の時代を語るということは少し痴がましく存じますが最近のロータリーの流れやトピックになっているようなことを皆さんにすこし御披露できればと考えております。それでは約30分のお時間を頂戴しておりますので始めさせていただきます。さきほど森会長からもお話がありましたが松戸西クラブさんは非常に例会を大切にされているそうで、そのうえ奉仕活動も一生懸命されている。また、野球リーグにも参加されて親睦活動も積極的に取り組まれていると言うことでとてもバランスの取れた素晴らしいクラブあると伺いました。クラブの目的、そしてロータリアンである我々の目的は次のリーダーを育てること、つまり人を育てるということが一番の目標であります。皆さんの会社でも社員さんを育てること、企業は人なりということでございます。クラブも今の皆さんがいるから、クラブが成り立っています。いかに素晴らしい人材を育てあげていくかと、そういうところに行きつくのかなと考えております。さて明治時代の有名な政治家後藤新平は彼の言葉のなかに、「財を遺すのは下であり、事業を遺すは中である。人を遺すものこそは上なり。」このような言葉を残しています。人を遺すということがいかに大切であるということであります。その人を遺すということで大きな功績を残した吉田松陰は幕末に、長州藩で松下村塾を開き、沢山の若者たちを育てています。高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文、山県有朋の他、沢山の若者を育てています。彼らは幕末そして明治維新に活躍し欧米列強から日本を守りそして近代日本の礎を築いた、そういう素晴らしい若者たちを育てた吉田松陰は若干29才で死罪になってしまいますが彼はそれまでの短い人生で沢山の人を育てたということであります。

彼の言葉に、

「夢」なき者に「理想」なし

「理想」なき者に「計画」なし

「計画」なき者に「実行」なし

「実行」なき者に「成功」なし

故に

「夢」なき者に 「成功」なし

があります。つまり夢が無ければ成功はしないということです。

さて、国際ロータリーは「2021-2022年度 国際ロータリーのビジョン声明」を発しています。

「私たちは世界で、地域社会でそして自分自身の中で持続可能な良い変化を生むために人々が手を取り合って行動する世界を目指しています。」そして国際ロータリーとロータリー財団のビジョンを達成するため、今後5年間の活動を方向づける4つの優先事項が定められました。つまり先程の、ビジョンを達成するために、4つの行動計画が出されています。

「より大きなインパクトをもたらす」ということで、われわれロータリーはWHOと協力して、ポリオをなくすために、世界中で活動をしてきました。初めはポリオを地球上からなくすなんて、まさしく夢だろうと、そのような状況だったのですが、沢山のロータリアンが協力をして、今や二か国、アフガニスタンとパキスタンを残すのみとなり、それもごく数名の自然株の発症という所まできました。アフリカ大陸からはもう自然株はなくなっています。しかし気を緩めれば、またポリオもコロナ同様に世界中に広まってしまう危険がありますからここで手綱を緩めることなくみんなで協力をしてポリオをなくしたい。そして、地球上から天然痘に次いで二番目に人類が根絶した伝染病がポリオであり、その実績を世の中に知らしめて世界にインパクトを与えたい、そんな内容であります。

そして「参加者の基盤を広げる」

多様な人たちをロータリーに招き入れると言うことです。最近国際ロータリーは女性会員と若い会員の増強、そしてローターアクトクラブの会員増強に力を入れています。来年のRIの会長ジェニファー・E・ジョーンズさんは初めて女性としての会長になります。国際ロータリーは、多様性をすすめていて彼女はそのシンボル的な存在です。

そして、「参加者の積極的なかかわりを促す」これはロータリーに入会して頂いた会員の人たちがロータリーライフを楽しめるように、そして決して3年くらいで退会することの無いように、ロータリーに受け入れられる。そして、ロータリー活動が積極的にできるように、そういったことを促していきましょうと言うことです。つまりインクルージョンの考え方を浸透させると言うことです。

そして「適応力を高める」

今年度、当初に寒郡地区ロータリー情報委員長、今のデジグネートがこちらのクラブにお越しになっているというふうに伺いました。寒郡委員長からはSRFの件に関して説明がされたと思います。国際ロータリーはガバナンス構造を変えようと考えています。日本の地区のパストガバナーの方々はSRFに対して反対をされている方が多いですが、しかしながら世界の流れには逆らえないかもしれない。やはり2030年にはSRFに移行していく可能性が高いだろうと思います。このようにガバナンス構造を変えていくことを国際ロータリーは考えています。

しかし、変わりつつあるロータリー世界ですけれども、ロータリーの中核的価値観である「親睦・高潔性・多様性・奉仕・リーダーシップ」は決して変わることがありません。先輩たちが大切にしてきたロータリーの中核的価値観、これは決して変わることなく我々の胸のなかにギュッと詰まっています。

さて、松戸西RCさんの5年先、そして10年先を思い描いてください。自分たちのクラブがどんなふうになっていたいか。そのことを是非皆さんにお話合いを頂きまして自分たちのクラブの夢を繋げて頂きたいと思います。これはひとつの参考ですが、例えば

『○○ロータリークラブは「奉仕の理念」と会員相互の親睦を大切にしてクラブや会員個人が行う奉仕活動を通じて、○○市および周辺地域における経済の発展とそこに暮らす人々の安心安全な生活を守ることに貢献する』

このようなビジョンを持って頂き、この夢を実現するために行動計画を立てるということです。夢だけではだめです。先程の吉田松陰の言葉に有るように夢を実現する為には計画が必要です。

夢があるから計画があるのです。ですから必ずクラブの計画を立てて頂きたいと思います。

ロータリーでは計画の言葉を、戦略計画というように表現しています。つまりこれは行動計画ですけれども、是非これをクラブの皆さんで話し合い行動計画を立てて頂きまして、そしてそれを実行にうつすようにして頂きたいと思います。みなさんのクラブのビジョンを思い描いて、それを達成するための戦略計画を立案してください。あとはその計画を実行に移せばその夢に近づいていける、そのように思います。野球のイチロー選手は「夢は近づくと目標に変わる」そう言っています。我々国際ロータリーが世界中でポリオを無くそうという夢を立てました。そしてその夢はすぐ手が届くところまで来ている。これは国際ロータリーに加盟する我々にとってもう遠い夢ではなくて目標に代わっています。その目標をいつ達成できるかというところまで近づいています。また、ジョンレノンは「一人で見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」と言う言葉を残しました。世界中のロータリアンが同じ夢を見て紛争や飢餓やポリオを無くすために力をそして心を合わせていく。是非松戸西RCさんもビジョンを描いてそれを達成するための戦略計画を立ててください。クラブ全員が同じ夢を見て一緒に行動するとその夢が現実になると思います。

このところロータリーのなかでDEIという言葉をよく聞くようになりました。DEIというのは、ロータリーの言葉ではなくて、一般の企業のなかで使われている言葉です。大企業の人事担当者は間違いなくこのDEIを理解していなければ会社に新しい人材を採用できないそんな環境なっています。

Dは、 Diversity であり、多様性。

Eは、 Equity であり、公平性。

Iは、 Inclusion であり、包摂性。

この様に訳されています。

さて、 Diversity、多様性ですが、これはロータリーはあらゆる背景を持つ人・幅広い経験・アイデンティティの人を歓迎します。大きく門を開いて色んな人材をロータリーは歓迎しますということです。松戸西RCさんも以前は女性の会員さんがいらっしゃったということですが是非もう一度女性会員の獲得に努力してください。今、松戸中央RCさんに女性会員が数名いらっしゃるということですが、松戸市は都心に近くて発展をしている都市です。この松戸市に女性の企業経営者が少ないわけがありません。沢山のロータリー候補者となる女性経営者がいらっしゃるのではないのかなと思います。是非その候補者にロータリーへの招待状を送って頂きたいと思います。そうしますと素晴らしい会員増強になるのではないのかなと思います。女性会員を入れなければいけないということではありません。しかし女性会員を入れてはいけないということでもありませんので積極的に門を開いて頂きまして女性経営者に声掛けをして頂ければと思います。女性会員が一人入ればその女性会員はお友達に声をかけてくれます。ということでどんどん女性の会員の拡大ができるのではないのかなと、そんなふうに思います。

そして、 Equityは公平性です。ロータリーはクラブ会員の公平な扱いと、機会の均等を保つように努めています。この場合の公平という言葉は与える方からの公平ではなくて、受け取る側が自分が公平に扱われていると思えるようにすることこそが公平の意味であろうと思います。皆さんの企業でも全員が同じ賃金、待遇ということではないと思います。それで、「どうして私は、こんなにがんばっているのに、自分に見合っていない。」と、いう方がいらっしゃると思います。なかには、私は子育て世代なので、賃金よりも休みをきちっととれるほうが良いという方もいらっしゃるでしょう。ですからその人その人のニーズに合った待遇・働き方を考えるのが経営者の責務です。ですから与えるほうの公平ではなくて受け取る側の公平を考える。こういうことが大切なことだと思います。与えるほうの公平は、EquityではなくてEqualityの方の公平であろうと思いますし、4つのテストの中の「みんなに公平か」という言葉がありますが、英文ではfair という言葉を使っていますので「みんなに公正か」が正しいと思います。企業で取引先に対して公正な対応をしているか?そんな意味合いからきている公正が、4つのテストでは公平と訳されていますが公平という言葉には実際のところいろいろな意味があります。DEIのEquityは受け取る側が自分が公平に扱われていると感じることができる、つまりロータリークラブに加入して自分が公平な扱いをされていると実感できることが大切です。

Inclusion は包摂性です。我々ロータリーは、あらゆる人が歓迎されていると感じ尊重され会員として大切にされるクラブの環境つくりに力を注いでいます。入会したクラブから自分が歓迎されていると肌で感じることができ、尊重され大切にされていると実感できるクラブの環境作りが大切です。この環境をクラブで築き上げていっていただきたいと思います。1人の会員を入会に導くのは結構な労力だと思います。その新入会員を紹介者にだけ任せるのではなくて会員みんなでサポートして1日も早くクラブに溶け込める様にしてあげてください。

私はDiversity とはダンスパーティーに多くの方を招待すること、そして多様な方々に参加して頂くとであると例えます。そしてInclusionとは折角ダンスパーティーに来て頂いた方が踊る相手が無くて壁の前に立って寂しい思いをするのではなくて、積極的にダンスにお誘いして一緒にダンスを踊って楽しい時間を過ごす。参加した事に心から満足してもらうことが包摂性であろうと思います。是非、松戸西RCさんも、新しい会員の勧誘に関しましてはまず幅広く多様な人材に目を向けて頂き、多様な人材には多彩な考えがありクラブに新風が吹くと期待してください。ロータリーでは勿論ですが企業経営でもこれが重要であることは皆さんがご理解されていると思います。7月からRIの会長に就任されるジェニファー・E・ジョーンズさんは今年の国際協議会でDEIという言葉を何度も使われています。DEIとは人種そして宗教、ジェンダー、年齢、イデオロギー、地域格差、経済格差による差別・分断をなくして一体的なロータリー活動の推進行う事です。日本のロータリーでは特にジェンダーの問題、年齢の問題、そして地域格差の問題です。年配のロータリアンの方と若いロータリアンの方がうまく溶け込んでいける様に周囲の方が労をとって分断をなくしていくことが非常に大切だろうと思います。そして地域格差については、松戸市の様な中核都市でも地元で育った方々と新しく松戸に移り住んだ方々との間にはお互いに相容れない場合があったりします。こういうことがないように、移り住んで来られた経営者さんも心から歓迎してロータリーに招きいれていただきたいと思います。マスターズゴルフの生みの親ボビー・ジョーンズは、「人生の価値はどれほどの財産を得たかではない。何人のゴルフ仲間を得たかである」。という言葉を残しています。私は「人生の価値は、どれほどの財産を得たかではない。何人のロータリアンと知り合い、そして何人の信頼できる仲間を得たかである。」こんなふうに思っています。同じロータリークラブに属して週に一度顔を会して一緒に食事をする仲です、これが数十年続いていくわけです。是非お互いに信頼できる仲間づくりをして頂きたい。そして一歩外へ出ればもっと沢山のロータリアンと知り合うことが出来ます。自分で努力をすれば沢山のロータリアンと知り合うことができます。石井さんや山本さんも地区役員で活躍され沢山のロータリアンと知り合う機会を得られています。自分の世界がどんどん広がっていきますので特に若い会員は積極的に地区役員に推薦してもらってください。

クラブはこれからの時代に即応していくために「柔軟性をクラブに取り入れる」ということが大切です。しかし柔軟性を取り入れながらも「ロータリーの中核的価値観」は大切にして頂きロータリーの骨格であり中心であるこの中核的価値観を大切に守っていくとが求められます。

私は、数年前に地区の職業奉仕委員長を仰せつかっておりましたので少しだけ職業奉仕の話しをさせていただきます。職業奉仕の考えはロータリーが成長拡大してきた源であると認識していますが世界中のロータリアンがすべて同じ職業奉仕観を持っているわけではありません。しかし日本のロータリアンは特に職業奉仕に対する強い思いを持っている方が多くいらっしゃるので決しておろそかには出来ません。しかし職業奉仕の理念だけではロータリーの拡大が難しくなっているのも事実です。

『上流域の職業奉仕』 と表現させていただきますが、職業倫理に基づき自分の職業を律し奉仕の理念を大切にすることがロータリーの職業奉仕である。1911年に採択されたアーサー・フレドリック・シェルドンが提唱した「もっともよく奉仕する者もっとも多く報いられる」後にロータリーの第二モットーとして職業理念を大切にする考え方になります。

『中流域の職業奉仕』クラブの会員の役割は、ロータリーの原理に沿って自らと、自らの職業を律し、この部分は上流域の職業奉仕の考えを大切にし、併せてクラブが開発した職業奉仕プロジェクトに応えること。この部分は2016年の規定審議会で改正された部分です。皆さんのクラブ定款の第6条、五大奉仕部門の第2項、職業奉仕の後半部分にこれが追加されました。つまり会員の職業スキルを使ってクラブとしての奉仕プロジェクトを立案しそれを実行に移すという事です。つまり職業奉仕の理念に基づき行動する事と実際にクラブが行う奉仕プロジェクトのバランスをとるという事です。つまり『奉仕の理念と実践のバランス』です。

そして、『下流域の職業奉仕』になりますと職業奉仕を職業理念で語ることがなくなりクラブが開発する奉仕プロジェクトの実践こそがロータリーの優先項目でありその中に職業奉仕プロジェクトも含まれる。つまり、奉仕プロジェクトという大きな括りがあって、その中に会員の職業スキルを使った奉仕プログラムがはいってくるということです。奉仕プロジェクトを実践することがロータリーの大きな目的でそのなかの一つとして、職業奉仕プログラムも入って来るというような考え方です。ただし、ロータリーという川は上流から流れてきますので職業奉仕の理念を大切にする流れが無くなってしまう訳ではありません。このロータリーの源流に大地に降った雨が足されて行って大きな流れになっていきます。中流域・下流域へと進み120万人のロータリアンの流れとなって80億人が暮らす大海に注いでいます。120万人のロータリアンが力を合わせて80億人に平和で飢餓のない世界を届けることがビジョンです。

我々ロータリアンが目指すもの。それは伝統を重んじロータリーの精神を大切にすることです。そして夢を大切にして未来のロータリーを築いていくことです。

ヘンリー・フォード フォードモーターズの創業者ですけれども『自分で薪を割れ、二重に温まる』と彼は言っています。自分で薪を割ると汗をかいてそしてそれを暖炉で燃やすと、二重に温まることができます。我々の奉仕活動も実際に自分が現地へ赴き奉仕活動を先頭に立って行えば汗をかきます。そして喜ぶ人々の顔を見ると自分の心が温まります。どうか皆さん奉仕活動には率先して参加してください。

1905年シカゴのユニティビルの711号室でロータリークラブが誕生して117年、そして1920年に日本でロータリークラブが誕生して102年目に入りました。今まで100年間続いてきたロータリー、そして次の時代がもう始まっています。ロータリーは我々の時代で終ってしまうわけではなく、これから100年また続いて行くのです。時代の変化に対応出来る柔軟性のある組織にして次の世代へ引き継いで行く事が我々に課された使命です。次の100年に対応できるそんなクラブを作って行くことが必要なのです。坂本竜馬は「時勢に応じて自分を変革しろ。俺は、昨日の俺ならず」という言葉を残しました。我々も時代の変化に対応しながら、そして自分たちを高めていくことです。松戸西クラブの皆さんのご活躍とロータリーの明るい未来を願って私の卓話とさせて頂きます。御静聴、ありがとうございました。(会場 拍手 拍手)

 

2022年5月26日