第1657回例会(2021.11.16)を開催しました

第1657回例会(2021.11.16)を開催しました

会長挨拶 森 義隆会長

こんばんは。10月から夜間例会を再開し、今日が2回目となります。新型感染症者

数も減少しており、このまま第6波を迎えることなく収束へ向かうことを願っていま

す。クラブ活動もこれまでの分を取り返せるよう、大いに盛り上げていければと思っ

ています。

さて、現在の感染者減少については、様々な予測が議論されています。そもそも日

本人、あるいはアジア人には「ファクターX(日本人が感染症数や志望者数が少ない理

由がいまだ不明ということでips細胞の山中教授が命名されましたが)」が存在し、新

型感染症ウィルス(COVID-19)の重症化を抑制する要因がもともと何かしら存在する

のではないか、と言われています。

ファクターX、その1つの可能性は「交差免疫」と言われています。すなわち、新型コ

ロナウイルスではないけれど何かそれに近いウイルスにかかった経験があり、それに

より新型コロナウィルスがあまり重症化せずに済んでいるという可能性が指摘されて

います。あるいは、何か新型コロナウィルスに似たものが私たちの自然免疫(生まれ

つき自然に備わっている免疫機構)を訓練してくれて、感染しにくい・重症化しにく

い状況をつくり出している可能性があるそうです。ただ、現時点ではそれが何かを明

確にはいえないため、あくまで推測の域は超えられないようです。新型コロナウィル

スの解明はもちろんですが、経営者の皆様としては感染症の収束と併せて、景気回復

経済の日常がおおいに気になるところです。平穏な日常が戻り経済活動が軌道に乗る

ことを願っています。

 

 さて、先般より「日本のロータリー100周年 ビジョンレポート2020」として、日本

のロータリアンの現状認識や意識にもとづく提言が日本のロータリー100周年実行委

員会から出されました。このレポートの大きな方向として、冒頭「このレポートをク

ラブや地区、そして日本のロータリーが直面する諸課題を議論する際のたたき台とし

て活用してほしい」と述べてあります。「西クラブの直面する課題は何か」「西クラブ

が今後も地域において存在感や影響力を高めていくには何が必要か」「新時代にふさわ

しい、未来志向の奉仕とはどのようなものか」-今後西クラブでも「戦略委員会」等

を立ち上げ、様々な議論を進めていく必要を感じます。

 今日をその第一歩として、山田会員の卓話をとおして「日本のロータリー100周年

ビジョンレポート2020(本編)」に触れて頂きたいと思います。本日の目的は、地区

やクラブが抱える課題を共通認識して頂くことです。つまり、クラブ全体で情報と行

動を共有し、これからの地区やクラブ活動に主体的に取り組めるようにしていきたい

と思います。

この「日本のロータリー100周年ビジョンレポート2020(本編)」については、地区か

ら各クラブ会長あてに意見・回答も求められています。

可能であれば西クラブでもSRF(未来形成)やリスク管理等について提言を行いたい

と思います。

 山田会員にはご負担をおかけ致しますが、後ほど卓話をどうぞよろしくお願い致し

ます。

 

 以上、本日の会長挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。

 

幹事報告 山本 衛幹事

 

松戸中央RCさんより例会変更(取消)のご連絡です。

RYLAセミナーの案内訂正のご連絡です。

松戸市献血推進協議会より献血状況のご連絡

外国人日本語スピーチコンテストへの協賛依頼について

ハイライトよねやま が、来ております。

コーディネーターNEWS が、来ております。

RIより、第2回クラブ地区支援メッセージのお知らせ

専修大学松戸高等学校より甲子園出場のご支援の御礼状

 

卓話 

ビジョンレポートについて

山田正記会員

本日は、「日本のロータリー100周年ビジョンレポート2020」を読んだ感想についてお話しさせていただきます。

このレポートは、日本のロータリー100周年にあわせて、実行委員会の内に「ビジョン策定委員会」が設置され、そこで作成されたものです。

「ビジョン策定委員会」は、「日本のロータリーの現状を課題を明らかにすること」が先決だとして、2017年と2019年の2回にわたり日本の全クラブに対してWebアンケートを行いました。そのアンケート結果を踏まえて、「ビジョン策定委員会」で、考察と提言を行ったものです。詳細については、このレポートを読んでいただきたいと思います

ここでは、それを読んだ、私の感想を述べたいと思います。

まず、アンケートですが、2017年の第1回目は、クラブ会長またはクラブ幹事宛てのもので、2019年の第2回目は、クラブ会長の他に、会員歴の偏らない4名の会員がアンケートの対象となっています。ただし、4名の会員の回答者の選考は、各クラブの会長に一任したとのことなので、ロータリーに対する関心や意識の高い会員が選ばれた可能性があるようです。今後定期的にこのような意識調査を行うのであれば、ランダムに選択して回答させた方が、会員の意識により近い結果が出るものと思われます。

次に提言の内容ですが、結論的にいえば、その通り実現できれば、理想的なクラブになると思います。ただ、そこに行くまでには、相当ハードルは高いと思います。

私が、ガバナー補佐を担当した13グループでも、そこにあげられているようなクラブの戦略計画を有しているのは、松戸クラブだけでした。それも同クラブで、小倉さんをガバナーにすることを決めた際に戦略計画を作成したと言っていました。当クラブでも、元気なクラブづくりのためにCLPのステップの第1項にとりあげられている、戦略計画の作成に着手すべきだと思います。幸い森会長は、戦略計画作成に積極的ですので、是非任期中に着手していただきたいと思います。

次に、研修の充実を図ることについてです。会員がクラブに期待する価値で一番多いのが「自己研錬と学習・成長の機会」となっています。歴史の長いクラブでは、研修体制が充実しているといわれていますが、当クラブのように比較的歴史の浅いクラブでは、内部の研修だけでなく積極的に外部の研修を利用することが求められると思います。その意味では、RLIは役に立ちます。RLIは、先月私が卓話でも話しをさせていただきましたが、1992年より草の根で始まったリーダーシップ養成プログラムで、RIのプログラムではありませんが、世界の410を超える地区で採用されており、日本でもすでに29地区(85%)が、採用し、定着しつつあります。RLIは、講義方式ではなく、グループディスカッション方式で行われますので、参加意識が高まり、ロータリーについての自分なりの考えを築くのにはとても良いプログラムになっていると思います。是非多数の会員が受講することを、お薦めいたします。

私が、レポートを読んでいて一番分かりづらかったのは、視点6の「ロータリーの行動を支える変わらぬ理念や価値観とは何か?」の部分でした。

レポートでは、ロータリーの目的「Object of Rotary」とは、「意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある」。端的に言えば、「奉仕の理念を奨励し、これを育むこと」がロータリーの目的だと述べています。

その上で、「日本では『職業奉仕』に関する議論が今でも盛んだが、『職業奉仕』に対するRIの認識と方針を無視した議論がほとんどだ。思い込みを捨てて、ロータリー理念の根幹である『奉仕の理念』を基に、理念に関する議論の再構築が必要ではないだろうか。そうしなければ、世界のロータリアンとの対話が成立しないし、共通理解も得られないだろう。

一方、RIも近年は理念に関する議論は避けて、ひたすら戦略計画の遂行に突き進んでいるように見える。理念に触れることがあるのは、『超我の奉仕』のみだ。日本でもRIでも、『奉仕の理念』に関する議論が進めば、私たちの行動を支えるロータリーの基本理念の重要性を再認識する機会になるだろう。」と述べています。

私自身、これまで、ここにあるようなロータリーの基本理念について特に意識して考えたことはありませんでした。しかし、このことをロータリーの歴史に逆上って考えていかないと、現在のロータリーの危機についての認識が深まらないのではないかと思っています。私自身の今後の課題にしたいと思います。

翻って考えると、私の在任中のグループ再編成やガバナー補佐の指名制についての、地区内での意見の相違の根底には、この「奉仕の理念」をめぐる考え方の相違がひそんでいたのかも知れないと思う次第です。

最後に、視点8の「民主的なロータリーであり続けるために何が必要か?」については、私のガバナー補佐の任期中に、突然示されたSRF構想にしても、どのような議論を経て、結論が出されたのか、また、現在の地区、ガバナー制度にどのようなデメリットがあり、それを変更しようとするのか等についての明確な説明がなされていないように思います。そういう意味では、RI世界本部とクラブとの関係性についても考え直す良い機会になったのではないかと思います。

  大変まとまらない私の感想となりましたが、今後「ロータリー日本100年史」などを精読して、またの機会に皆様にご報告できればと思っています。ご清聴ありがとうございました。

ポール・ハリス・フェロー 2回目

山田 正記 会員

2021年11月17日